千葉県いすみ市の名物「はだか祭り」の一社として知られる大原八幡神社(おおはらはちまんじんじゃ)。
この神社を見守る大玉楠の御神木は、樹齢の記録こそ残っていないものの、500年の歴史をもつ神社とともに長い年月を重ねてきました。
しかし近年、車の往来の増加により地面が踏み固められ、水や空気の巡りが滞り、樹勢は徐々に弱まっていきました。
こうした状況を改善しようと、2023年、御神木の再生プロジェクトが始まりました。
プロジェクトを率いたのは、いすみ市で生態系に詳しく、有機米給食の実現も導いてきた手塚幸夫氏です。
また土壌改善の施工を担当したのは、映画「杜人」に出演した赤尾和治氏(有限会社アートランド)と、半崎弘晃氏(半崎造園)です。
御神木周囲の土は踏み固められ、いわゆる“グライ化”した状態にありました。
そこで、空気や水の通り道をつくるための「点穴」や「水脈」を掘削。さらに、深さ約50cmの溝に枝や落ち葉、丸太などの有機物と竹炭を入れ、再び土をかぶせることで、土中環境の改善を図りました。
あわせて車の往来も制限し、地表への負荷を軽減しました。
御神木周囲の土は踏み固められ、いわゆる“グライ化”した状態にありました。
そこで、空気や水の通り道をつくるための「点穴」や「水脈」を掘削。さらに、木の周囲に深さ約50cmの溝に枝や落ち葉、丸太などの有機物と竹炭を入れ、再び土をかぶせることで、土中環境の改善を図りました。
あわせて車の往来も制限し、地表への負荷を軽減しました。
(なお、使用した竹炭は、地元支援の一環として、いすみ竹炭研究会より寄付させていただきました。)
施工から3年後の2026年。
御神木の周囲はやわらかな草に覆われ、青々とした葉を広げる、力強い姿が見られるようになりました。
根元にはヒコバエ(新しい芽)も立ち上がり、次世代へと命がつながっていることを感じさせます。
プロジェクトの中心となった手塚氏は、こう語ります。
「御神木が弱ると、入れ替えられてしまうことも多いのだけれど、ここは大丈夫そうだね。」
穏やかに語るその言葉のなかに、自然の回復力を信じ、寄り添い続けてきた時間の重みがにじんでいました。
情報提供元∶手塚幸夫氏(房総野生生物研究所代表/オーガニック・無添加食品の専門店「いすみや」店主 いすみやFacebook・Instagram)